あなたが初めてパソコンを購入する場合、将来使うかどうかわからない「お試し」での購入になると思います。
そのような買い方をする場合のポイントをご紹介したいと思います。
一般にパソコンは高額なモデルほど高性能で、安価なモデルは基本性能が低すぎてストレスがたまりやすい傾向にあります。
お試しで購入するには、前者は高額すぎて、後者は性能が低すぎてパソコンに不満を抱きやすいと思います。
そこで、値段と性能の優れた比較的廉価な製品を選ぶのが良いと筆者は考えます。
以下ではそのようなパソコンを選定する為のポイントをご紹介したいと思います。
はじめに
あなたがパソコンに興味を持って、初めてそれを選定するときには様々な不安を抱くと思います。
- 購入したはいいものの、適切に使いこなせるか
- そもそも購入したまま放置してしまわないか
実際買ったはいいものの、あまり使わなかったという話もよくある話です。
一方で、購入後にのめりこんでしまい、パソコンの性能(そもそもパソコンの性能ってどこを見るの?)に不満をいだくという話もよくあることです。
そこで、以下では比較的オールマイティに利用できるパソコンの性能とその価格帯について紹介してみたいと思います。
初めてのお試し購入に適したパソコンとは
高すぎず安すぎず
一般にパソコンの性能と価格は比例関係にあります。
より高性能なパソコンほど高額で、より性能が低いパソコンほど安価です。
初めてお試しでパソコンを買う際にはできるだけ安価なものを選びたくなりますが、安価すぎるパソコンは性能が低すぎることが多く、パソコンは遅い!使えない!といった不満につながりやすいのも事実です。
かつてWindows Vistaと呼ばれるOSが登場したころ、Windows Vistaは「動作の重い(※1)」OSだとして酷評されていました。
原因は、当時販売されていたパソコンが、Windows Vistaが必要とする性能に達していなかったためです。
この影響で、今でもWindows Vistaは評判の悪いOSの1つとして名が挙がることが多いです。
※1 パソコンの動作が緩慢で、何か操作を行っても反映されるまでに時間がかかること
この事例が示すように、パソコンを満足に動作させるには相応のパソコンの性能が必要で、必要以上に性能をケチりすぎると、そのしっぺ返しを受けることになってしまいます。
ゆえに、ほぼ最低性能で構成された安価すぎるパソコンは避けた方が良いです(※2)。
※2 このようなパソコンは玄人が2台目以降用として買うことも多いです。
逆に高額すぎるパソコンは性能十分ですが、もしパソコンをまったく使わなかったという場合に無駄な投資になってしまいます。
BTO(そもそもBTOパソコンってどんな特徴があるの?)ならまだしも、国内家電メーカーのパソコンは20万円を超えることも多いので、投資と呼ぶには結構な額です。
これらを考慮すると、あなたがもしお試しではじめてのパソコンを買うなら、価格と性能のバランスが取れた中間的な性能の1台を買うことをオススメしたいと思います。
ノートパソコンかデスクトップパソコンか
ノートパソコンの特徴とデスクトップパソコンの特徴で紹介したように、パソコンには主にノート型とデスクトップ型があり、それぞれで異なる特徴を持っています。
近年はノート型のほうが良く売れているようです。
お試し購入でオススメしたいのはノートパソコンです。
外部にも持ち出せるため利用の幅が広いですし、棚などに収納できるため、日常的に邪魔になることもありません。
なお、デスクトップパソコンの特徴で紹介したように、パソコンの性能をフルで使い倒すときにはデスクトップ型のほうが最良です。
例えばパソコンで音楽制作や動画作成がしたいなど、強い目的を持っている場合に選択の余地があります。
なお、筆者はデスクトップ派です。
WindowsかMac OSか
現在パソコンでよく利用されている基本ソフトはWindowsとMac OSです。
前者はMicrosoft社、後者はApple社が開発しているもので、それぞれビルゲイツ氏やジョブス氏の名前はご存知かと思います。
現在著しく普及しているのはWindowsです。
これには、大半の企業でWindowsが採用されている点が大きく影響しています。
あなたがもしiPhoneやiPadを持っているならば、Mac OSが搭載されたMacBookなどを選択するのが良いと思います。
両者で連携ができるからです。
一方、Apple社の製品にこだわりが無いのでしたら、Windowsがオススメです。
他にもレアなOSがありますが、それはまだ玄人向けのニュアンスが強いです。
外資系メーカーか国内家電メーカーか
Windows製品を選ぶ場合、外資系メーカーか国内家電メーカーかでパソコンを購入するときの予算が変わってきます。
言うまでもなく、国内家電メーカー製品は外資系メーカーのそれに比べて少々高額です。
国内家電メーカーは手厚い保証が一つの特徴です。
出張サポート等も設定していることが多く、パソコンの立ち上げからインターネット接続まで幅広くサポートをお願いできます。
外資系メーカーの場合は、サポートは少ないかもしれませんが、かわりにそもそも安価なのが特徴です。
価格帯ゆえに、ASUSやDell、HPで十分という方も多くいらっしゃいます。
で、結局何を買うのが良いの?
最終的な決め手はサポートの有無と、価格帯によります。
いろいろ助けて欲しいならば国内家電メーカー製を、購入価格を下げたいならば外資メーカー品を選択します。
Mac OS製品は、販売元がApple一社だけですので、選択の余地はありません。
あなたが「Apple信者」ならば、MacBook系列から商品を選ぶことになります。
どのような性能が良いか
最後に、筆者が考えるお試し購入でオススメの性能について紹介します。
ノートパソコン選択時の性能です。
OS | Windwos(詳細はFXパソコンのOSはどのように選ぶ?) |
CPU | Core i3以上(詳細はCoreとPentiumとCeleronの違いは何か) |
メモリ | 4GB以上(詳細はメモリとストレージ(eMMC/HDD/SSD)の違いは何か) |
HDD/SSD | 128GB以上(詳細はメモリとストレージ(eMMC/HDD/SSD)の違いは何か) |
光学ドライブ | なし(ドライブありのモデルは少ないが、あればDVD鑑賞ができるなどの利便性もあり) |
メーカー | 国内メーカーの場合富士通やNEC、Panasonicなど。外資メーカーの場合ASUSかDell。 |
基本性能はCore i3以上のCPU、4GB以上のメモリ、128GB以上のSSD(もしくは500GB HDD)を搭載するWindows 10のパソコンが良いと筆者は考えます。
この性能ならば、ASUSやDell製品は4万円台から選択可能です。
一方、国内家電メーカー製品の場合は6万円台から選択できます。
2016年6月現在の価格では、おおよそ4万円を割ると、CPUのグレードが下がったり、HDD/SSDがeMMCになったりするようです。
この1万円の差はかなり大きいように筆者は感じます。
まとめ
以上が、お試しで購入した際に汎用的に利用できそうだと筆者が考える性能です。
インターネットを閲覧したり、インスタグラムに写真を投稿し、各種オフィススィートを利用する分には差し支えないと筆者は考えます。
残念ながらヘビーユースにはスペック不足です。
例えばあなたが音楽製作(DTM)に目覚め、あれもこれもと専用ソフトを集め始めたら、この性能では処理が間に合わなくなります。
ただ、強い目的無しにパソコンを買うならば、この程度の性能で良いと思います。
もし最初から「何かがしたい」と強い目的を持っているなら、最初からハイスペックなモデルを選べば良いのです。
例えば、為替取引用とならFXパソコンに必要なスペックを考えるで示すような性能のものを選ぶなど、です。
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