FXの取引をサポートするツールは様々ありますが、その中でも一定の人気があるものに「MT4」があります。
MT4なら、
- 様々なテクニカル分析を行ったり
- 自動売買システム(EA)を使ったり
と、様々な使い道があります。
MT4を使うためには、MT4を動作させるためのパソコンが必要です。
この記事ではMT4の動作環境を紹介するとともに、もし自動売買システムを使う際に注意すべきことと、その対策を紹介します。
MT4の動作環境
要求動作環境は意外と低性能
以下の記事でも書きましたが、いくつかのFX業者から引用にて紹介します。
取引業者 | CPU | メモリ |
---|---|---|
MT4システム動作環境 | 外為ファイネスト | 1.2GHz以上 推奨:2GHz以上 | 1GB以上 推奨:2GB以上 |
MT4の使い方 | OANDA FX Lab-education | 1GHz以上 推奨:2GHz以上 | 512MB以上 推奨:1GB以上 |
これを見る限り、特別高性能なパソコンは求められていません。
正直、1.2GHzのCPUは廉価なモデルである「Celeron」なんかでもクリアしますし、メモリも1GBは低スペックパソコンの一般的な構成に範囲内です。
また、MT4はWindowsでのみ動作します。
MT4(PC版)はWindowsのパソコン上で動作します。ウィンドウズのOSの種類はXP以降で使用することが可能ですが、XPはすでにサポートが終了しており、Vistaも間もなくサービス終了となってしまうため、可能な限り7以降のOSで使用することをお勧めします。
MacのPC上でもPlayOnMacなどで動作するようですが、不具合の報告もあるため、今のところは推奨できる環境とは言えません。
よって、現在流通するWindowsの一般的なデスクトップパソコン or ノートパソコンを購入すれば、まずMT4を使えると思っていただいて大丈夫です。
Mac OSで駆動するMacbookやiMacでは動作しませんので、その点はご注意ください。
現実的には
現実的には、「CPU:1.2GHz、メモリ:1GB」といったパソコンは、日常的な利用にストレスを感じるほど低スペックなので、もう少し性能の高いものを選んだほうが良いと思います。
例えば、
- CPU:Core i3以上
- メモリ:2~4GB以上
- SSD:120GB以上
程度のノートパソコンなら、インターネット閲覧などの日常的な利用と併用できるかと思います。
24時間の自動売買は止めたほうが良い
あなたが市販のデスクトップパソコンやノートパソコンとMT4を利用して、24時間の自動売買を行いたいなら、それは考え直したほうが良いです。
火災やセキュリティリスクあり
市販のPC(特にノートパソコン)はそこまで過酷な環境での動作を想定していないので、連続使用によって
- パソコンの故障
- 内部の高温化や、機器の劣化、埃の沈着に伴う火災
など、最悪大惨事になる可能性があるからです。
また、セキュリティをおろそかにした場合には、パソコンに侵入されて、サイバー犯罪の踏み台に使われる可能性があります。
あなたが犯人でなくとも、あなたのパソコンのログが残るため、警察官が自宅に訪ねてくるかもしれません。
このような理由から、MT4の自動売買のために、パソコンを連続利用することはオススメできません。
短時間や、あなたの管理化での自動売買はもちろん大丈夫。
でも、不在や睡眠時にもパソコンを稼動させ続けるのはかなりハードルが高いのです。
対策:VPSを利用しよう
もし、24時間連続での自動取引を行いたいなら、VPS(仮想専用サーバ)を利用する手があります。
VPSならば、きちんとプロの管理下にあるデータセンターにパソコンを設置するようなものですから、火災やサイバー犯罪などのリスクに巻き込まれる可能性を防げます。
MT4が使えるVPSってどんなものがある?
MT4はWindowsで動作しますので、WindowsのVPSを契約する必要があります。
例えば、お名前.comが提供する「お名前.com デスクトップクラウド for FX」なら、名前が示すように、FX用途(MT4用途)の利用者を意識しており、扱いやすいのではないかと思います。
「お名前.com デスクトップクラウド for FX」の契約には、
- 初期費用:無料
- 月額料金:1,780円/月(税抜)(メモリ1GBの場合)
と、毎月費用が発生するものの、そもそも自宅でパソコンを動かすと電気代がかかりますので、それをほぼ相殺する形になります。
最近の流れを踏まえて、FXのみならず、仮想通貨(ビットコイン)も取引できますよ!
まとめ
- MT4の要求動作環境は、近年入手できるWindowsパソコンなら簡単にクリアできるほどの低スペックなもの
- MT4の要求動作環境にあわせると、日常的に利用しにくいほど性能の低いパソコンを買うことになってしまうので、もう少し余力のあるパソコンを選ぶと、日常生活との併用可能
- 自宅で24時間の自動取引は火災やセキュリティリスクがあるのでやめよう。あなたが見ているところで自動売買を行うか、VPSを契約して24時間取引を行うか
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