FXや株取引といえば、ディスプレイが何枚もあるマルチディスプレイ環境を連想される方も多いと思います。また、そのイメージがあるがゆえに、自身もマルチディスプレイ環境で取引したいと考えている方も多いはずです。
そこで、この記事では、「FXにマルチディスプレイ環境は必要か?」と題して、為替取引にマルチディスプレイ環境は必要なのか、必要であるならどのようなメリットがあるか、をまとめたいと思います。
FX・株取引にマルチディスプレイ環境は不要!
結論から言うと、FXや株取引において、マルチディスプレイ環境は不要です。取引そのものだけ考えれば、ノートパソコン1台やスマホだけで十分です。
特にあなたがFXや株取引に初心者で、取引用のパソコンを初めて買おうとしているならば、マルチディスプレイ環境に強くこだわる必要はありません。形から入ることでうまくいく可能性もありますが、そのままFXや株式をやり続けるかわからない段階で立派な環境だけ整えても、将来ゴミになる可能性もあるからです。
例えばノートパソコンならモニター2台のデュアルディスプレイ環境を構築できます。最初はせいぜいその程度から始めるのが良いと思います。
FX・株取引でマルチディスプレイ環境を利用するメリットは?
では、いわゆる専業のデイトレーダーなどにみられる液晶ディスプレイ6枚といったマルチディスプレイ環境にはどのようなメリットがあるのか考えてみます。
メリット:情報表示量が倍以上になる
- 情報表示量が増えるので、ストレスなく多くの画面を視認できる
- 情報表示量が増えることで、ニュースや相関性の強い通貨・銘柄を随時チェックできる
液晶ディスプレイ6枚を利用した時、その情報表示量は1枚の時に比べて6倍にもなります。そのため、ブラウザのタブを切り替えたり、わざわざ複数の画面を前に出したり、後ろに下げたりといった手間は不要になり、好きな時に好きな情報にすぐにチェックできるのがメリットです。
例えば、為替レートの変遷は複数の通貨が相互に関わりあっているために、一つの通貨ペアだけ追っていても、予期せぬ動きに巻き込まれる可能性があります。アメリカの雇用統計に結果にあわせて、ユーロやオセアニア系の通貨も一緒に動いたりするものです。
また、一つの通貨ペアであっても、短期的な動きと長期的な動きで異なる動きを示すことがあります。例えば、1分足では上昇トレンドを描いていても、1時間足では下落トレンドを描くなど、直近の動きが大きな流れなのか、単なるノイズなのかで取るべきポジションも異なるはずです。
さらにさらに、株式市場の株価やニュースなども為替レートに影響を与えてきます。
これらの情報をすべて表示するには、わずか1枚の液晶ディスプレイでは狭すぎる場合もあるはずです。ゆえに、ディスプレイ枚数を増やすことで、自身がよく見る情報を常に全面表示できるようにするのです。
デメリット:
- 物理的なスペースをとる
- ディスプレイの数だけ電源が必要になる
- 特に4台を超えて接続する場合には、パソコンの構成を考える必要がある
ディスプレイ2台でも結構場所をとります。それが4台、6台と増えるのですから、設置場所や電源周りを考えないといけないですね。
まずは2台で表示させてみては?
というわけで、マルチディスプレイにはそれなりのメリットがありますので、特にあなたがFXを通じて、初めてマルチディスプレイ環境を構築する場合にはディスプレイ2台から始めることをお勧めします。
2台だけなら、市販のデスクトップパソコンでも対応できることも多いですし、ノートパソコンの場合もノート本体の液晶と併せて2台表示可能できるので簡単です。
幸いなことに、金融取引用のパソコンは、汎用的な性能でまとめられていることも多いので、それを液晶ディスプレイ2台で使うのも良いと思います。
そもそもディスプレイも安い買い物ではありませんよね。より多数台のモニターが必要になったら、その時追加で買うのです。
一方、あなたがFXの中級者以上であれば、どの程度の液晶ディスプレイが必要か、体感的にわかるかと思います。もしそれが3枚以上ならば、その時は対応可能なパソコンを注意深く選んでいけば良いのです。
マルチディスプレイに何を表示しているの?
実際のデイトレーダーがどんな情報を好んで表示させているかは、筆者にはわかりません。
(デイトレーダーではありませんが)、筆者は、同一通貨ペアで異なる時間足での表示はしていることが多いです。
「マルチディスプレイに何を表示しているの?」と考えているうちは、マルチディスプレイは不要ですよね。
普通は、「コレを表示させたほうが良いのでは?→でも、ディスプレイに表示しきれない→ディスプレイを増やすか!」という流れになるはずですから。
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